
寝る前のアファメーションがしっくりこない夜に|言い換え方と例文20選
布団の中で唱えた肯定文に白けてしまう夜のために。場面別の寝る前アファメーション例文20本と、嘘っぽく感じたときの言い換え方3つ、明日の朝の言葉を夜に選んでおく方法をまとめました。
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目次
寝る前のアファメーションとは?やり方の基本一日を責めてしまう夜は、唱える前にまず受け止める寝る前のアファメーション例文20選(場面別)肯定文がしっくりこない夜の言い換え方寝る前に「明日の朝の言葉」を選んでおく一文だけ書き残して眠る寝る前のアファメーションについてよくある質問まとめ布団に入ったとたん、今日の失敗がひとつずつ再生される。あの返事はまずかった。あの場面で黙ってしまった。そんな夜に、寝る前のアファメーションを試してみたことがあるなら、「私は愛されている」と唱えた瞬間に白けてしまった経験もあるはずです。嘘をついている気がして、余計に落ち込む。それはあなたの唱え方が下手だからではありません。
この記事で持ち帰ってほしいことを、先に書いておきます。しっくりこない夜は、強い肯定文を唱える前に、まず今日の気持ちを受け止める。そのうえで、断定しすぎない言葉を1本だけ選ぶ。それで十分です。場面別の例文20本と、嘘っぽく感じたときの言い換え方を、このあと順番に置いていきます。
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寝る前のアファメーションとは?やり方の基本
アファメーションとは、自分に向けて唱える肯定的な短い言葉のことです。「私は〜できる」「私は〜でいい」のような一人称の文の形をとります。寝る前のアファメーションは、それを一日の終わりに布団の中で唱えるものを指します。
やり方はシンプルです。布団に入ったら、まず今日の気持ちを「今日は悔しかった」のように一度だけ認める。次に、このあとの例文から今夜の自分に近い1本を選ぶ。それを心の中で数回、ゆっくり読む。読み終えたら明かりを消す。決まりはこれくらいで十分です。
「寝る前がいちばん効く」とよく言われます。ただ、寝る前だけが特別に効くと言い切れる根拠は見当たりません。だから「寝る前に唱えれば自己肯定感が上がる」とは、この記事では約束しません。
それでも私は、寝る前に自分にかける言葉を決めておくことには、はっきりした意味があると思っています。理由は単純で、一日の終わりは、放っておくと反省会の時間になるからです。何も決めていなければ、頭は勝手に今日の失点を数え始めます。そこに、あらかじめ決めておいた一行を置く。言葉の効果というより、「一日の閉じ方を自分で決めておく」ことの意味です。
この「閉じ方」について、百年以上前に同じことを書いた人がいます。
寝床につくときに、翌朝起きることを楽しみにしている人は幸福である。
(カール・ヒルティ)
出典:『幸福論』
ヒルティはスイスの法学者で、『幸福論』は仕事や生き方について書いた三部にわたる随想集です。この一文が面白いのは、幸福の条件を「今日がうまくいったこと」に置いていないところです。見ているのは、寝床につく瞬間の、明日への向き。今日がどうだったかではなく、明日の朝を少しでも楽しみにできているか。寝る前のアファメーションが受け持つのは、まさにこの「向き」だと私は思います。今日の点数を上げるためではなく、明日の朝に顔を向けるための一行。そう考えると、唱える言葉の選び方が変わってきます。
一日を責めてしまう夜は、唱える前にまず受け止める
体は布団にいるのに、頭だけが会社に残って今日の反省会を続けている。この状態を、私は「心の残業」と呼んでいます。明かりを消しても、頭の中の会議室だけ電気がついたまま。そんな夜に肯定文を唱えても、会議室の声のほうが大きくて、言葉が入っていきません。
だから順番が大事です。唱える前に、まず受け止める。「今日はうまくいかなかった」「悔しかった」と、起きたことと気持ちをそのまま認める。受け止める前に「私はできる」へ進むと、言葉だけが浮いてしまいます。
もうひとつ、知っておいてほしいことがあります。責めている自分を、責めないこと。「また反省会をしている」と気づいた瞬間に、「こんなことで悩む自分が嫌だ」と二重に責めてしまう。これが、心の残業をいちばん長引かせます。反省会をしているのは、今日をまじめに生きた証拠です。そこは認めてあげていい。
そのうえで、半歩だけ動きます。「今夜の分はここまで」と決めるのです。反省をやめるのではなく、今夜の営業時間を終える。続きは明日の自分が引き受ける。この区切りを言葉にしてくれる詩があります。
今日悲しいのは今日のこと
昨日のことではありません
昨日はどこにもありません
今日悲しいのは今日のこと(三好達治)
出典:詩集「測量船」の拾遺
三好達治は昭和を代表する詩人のひとりで、『測量船』はその最初の詩集です。この詩はその本編ではなく、後から拾い集められた作品のなかにあります。読んでみると、悲しみを消そうとはしていません。悲しいなら悲しいままでいい。ただし、それは「今日のこと」であって、昨日からずっと続く何かではない。「昨日はどこにもありません」という一行が、心の残業に区切りをつけてくれます。布団の中で再生している失敗も、朝になれば「昨日のこと」になる。今夜は今夜の分だけ悲しんで、そこで区切る。この詩を一度ゆっくり読んでから、次の例文に進んでみてください。
寝る前のアファメーション例文20選(場面別)
ここから、寝る前に使える例文を20本置きます。どれも私が書いた一人称の短い文で、断定を弱めにしてあります。全部を使う必要はありません。今夜の自分に近い場面をひとつ選んで、そのなかの1本だけで十分です。
唱え方に決まりはありません。心の中で読むだけでも、口の中で小さくつぶやくだけでもいい。「本当にそう思えるか」は問わなくていい。「今夜はこの言葉を置いておく」くらいの気持ちで選んでください。
うまくいかなかった日の4本
ミスをした。言いたいことが言えなかった。誰かをがっかりさせた気がする。そういう夜は、失敗の場面だけが何度も再生されます。でも、その場面の前後には、ちゃんとやろうとしていた自分がいます。
1. 今日はうまくいかなかった。それでも、やろうとした。
2. 失敗した私も、今日をやり切った私も、おなじ私。
3. 今夜の反省会は、ここまでにしていい。
4. 明日の私が、今日のつづきを引き受けてくれる。
明日が不安な夜の4本
明日の発表、明日の面談、明日の初対面。まだ起きていないことで、胸がざわざわして落ち着かない。不安が強い夜ほど、頭は明日を何通りもシミュレーションします。その不安は、明日をちゃんとやろうとしている気持ちの裏返しです。
5. 不安なのは、ちゃんと向き合おうとしているから。
6. 明日のことは、明日の私にまかせていい。
7. 全部は決めなくていい。最初のひとつだけ決めておく。
8. 怖いままでいい。明日は、行って帰ってくるだけ。
頑張りすぎた夜の4本
一日じゅう走り続けて、布団に入っても体がまだ動いている感じがする。頑張った日ほど「まだ足りない」と思いやすいのは、走っている勢いが止まらないからです。今日の分は、もう十分に出ています。
9. 今日の私は、もう十分に動いた。
10. 休むことも、明日のぶんを残すこと。
11. がんばった分だけ、今夜はゆるめていい。
12. 誰にほめられなくても、私は知っている。
何もしなかった日の4本
休みの日に一日中横になっていた。やろうと思っていたことに、ひとつも手をつけられなかった。こういう夜の自己嫌悪は、失敗した日より重いことがあります。でも、動けなかった日は、動けないだけの理由が体のどこかにあった日です。
13. 何もしなかった日も、私の一日として数えていい。
14. 止まっていたのではなく、ためていた。
15. 今日できなかったことは、消えずに明日にある。
16. 動けなかった私を、責めずに寝かせてあげる。
眠れない夜の4本
目を閉じているのに眠気が来ない。時計を見て、また見て、残り時間を数えてしまう。ここに並べるのは、眠るための言葉ではありません。眠れない今夜の自分を責めないための言葉です。眠れなさそのものを治す話は、この記事ではしません。
17. 眠れない夜も、私はちゃんとここにいる。
18. 眠らなきゃ、と自分を急がせない。
19. 目を閉じているだけで、今夜は合格。
20. 今夜の私は、これで十分。
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肯定文がしっくりこない夜の言い換え方
「私は価値のある人間だ」と唱えて、心のどこかが「嘘だ」と言い返してくる。これは、あなたの自己肯定感が低すぎるからでも、やり方が間違っているからでもありません。自分を低く見ているときほど、強すぎる肯定文はかえって反発を生みやすい、という指摘があります。落ち込んでいる夜に「私は最高だ」と言われても、心が受け取れないのは、むしろ正直な反応です。
だから、しっくりこない夜は言葉のほうを変えます。自分を変えるのではなく、言葉の強さを今夜の自分に合わせる。型は3つです。
型①「〜できている」を「〜しようとしている」に
完了形は、できていない夜には嘘になります。進行形なら、嘘になりません。「できている」かどうかは分からなくても、「しようとしている」ことは、たいてい本当だからです。
型②「〜でなければ」を「〜でもいい」に
「私は強くなければ」「前向きでなければ」という文は、肯定文の形をした命令です。夜にこれを唱えると、できていない自分を確認する作業になります。「でもいい」に変えると、同じ内容が許可に変わります。
型③「必ず〜」を「今夜は〜」に
「私はうまくいく」「私は必ずできる」は、範囲が広すぎて心が保証できません。範囲を今夜に限ると、心が「それならそうだ」と言える大きさになります。
| 型 | しっくりこない言葉 | 言い換え |
|---|---|---|
| ① | 私は自分を大切にできている | 私は自分を大切にしようとしている |
| ① | 私は毎日成長している | 私は今日も、少し前に進もうとした |
| ② | 私は強くなければならない | 私は弱い日があってもいい |
| ② | 私はいつも前向きでいる | 私は落ち込む夜があってもいい |
| ③ | 私は必ずうまくいく | 今夜はここまでで十分 |
| ③ | 私は明日きっとうまくやれる | 今夜の私は、ここにいていい |
言い換えた文は、どれも少し弱く見えます。それでいいのです。弱い言葉は、弱っている夜の心と同じ大きさをしています。同じ大きさだから、入っていく。強い言葉は、元気な朝にとっておけばいい。
今夜できる最小の行動は、これです。さっき唱えて白けた言葉を、3つの型のどれかひとつで言い換えてみる。それだけで、肯定文は「言い聞かせ」から「許可」に変わります。
寝る前に「明日の朝の言葉」を選んでおく
ここまでは、今夜の自分にかける言葉の話でした。ここからは、少しだけ先の話をします。寝る前に、明日の朝の自分が読む言葉を選んでおく、という方法です。
朝は、言葉を選ぶ余裕がありません。起きた瞬間から、今日の予定と昨日の残りが押し寄せます。その朝の自分に、夜の自分が1本だけ言葉を用意しておく。私はこれを「朝への手渡し」と呼んでいます。夜の自分は、一日を終えて少し静かになっている。その静かな自分が、まだ何も始まっていない朝の自分に、短い一行を手渡す。大事な決断は夜にしないほうがいいとよく言われますが、言葉を1本選ぶくらいなら、夜の自分にちょうどいい仕事です。
この「明日の朝に向けて寝る」という発想を、一行で言った人がいます。
明日のワクワクを寝る前に考える。
(松岡修造)
出典:『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』
松岡修造は元プロテニス選手で、現役引退後は熱のこもった応援の言葉で知られています。この一文が印象に残るのは、「明日を頑張ろう」ではなく「明日のワクワクを考える」と言っているところです。頑張る対象ではなく、楽しみの対象を、寝る前に探す。ヒルティの「翌朝起きることを楽しみにしている人」と、言っていることはほとんど同じです。ワクワクが見つからない夜もあります。そういう夜は、明日の楽しみを探す代わりに、明日の朝の自分に渡す言葉を1本だけ決める。「明日は、とりあえず起きればいい」でもかまいません。それも立派な手渡しです。
では、選んだ言葉をどうやって朝に届けるか。方法は紙でもアプリでもかまいません。実際にある方法を、同じ粒度で並べておきます。
枕元のメモ・付箋
できること:寝る前に1行書いて、枕元やスマホの横に置いておく。朝、目に入る。向く人:自分の手で書いた言葉のほうが入りやすい人。道具を増やしたくない人。
iPhone標準の「リマインダー」(Apple)
できること:自分で書いた一文を、翌朝の時刻を指定して通知で受け取れる。向く人:自分の言葉をそのまま朝に届けたい人。新しいアプリを入れたくない人。
「I am – 前向きなアファメーション」(提供元:Monkey Taps)
できること:日本語に対応。ロック画面に毎日新しいアファメーションが表示され、一日を通してリマインダーが届くよう設定できる。ホーム画面ウィジェットもある。向く人:アファメーションを中心に、毎日受け取りたい人。
「Motto – 名言・自己肯定感・モチベーション」(提供元:genki asano)
できること:お気に入りの名言や壁紙をウィジェットとしてホーム画面やロック画面に追加できる。向く人:名言と肯定的な言葉を一緒に眺めたい人。
ポケットAnchor(筆者が作ったアプリです)
できること:「今朝のアンカー」という、お気に入り一覧の上部に置ける明日の朝の言葉カードを予約しておける。通知は1日1〜20回で、時間帯とカテゴリーを選べるので、朝の時間帯に届くようにできる。アプリが用意した一人称の肯定文のカテゴリー「自分を信じる」「落ち着いた自分になる」がある(プレミアムのカテゴリーです)。向く人:夜に選んで朝に受け取る、という流れをひとつのアプリで済ませたい人。ポケットAnchor(App Store)
どの方法でも、紙でも、できることは同じです。夜の自分が1本選び、朝の自分が受け取る。道具の違いは、届き方の違いでしかありません。今夜できる最小の行動は、明日の朝に読む一行を、どれかひとつの方法で用意しておくこと。それだけです。
\ 言葉の置き場所を、ひとつ増やす /
本で読む言葉、記事で読む言葉。それとはまた別に、暮らしの動線に言葉をひとつ置いておく方法があります。私たちのiPhoneアプリ「ポケットAnchor」は、アプリ独自のコレクションに3,000を超える名言を収録(収録数 国内No.1※自社調べ)。ウィジェットを置けば、スマホを開くたび、今日の言葉が目に入ります。基本機能は無料です。
一文だけ書き残して眠る
最後にもうひとつ、唱えるのとは別の閉じ方を置いておきます。一文だけ書き残して眠る、という方法です。
型はこれだけです。「今日は〜だった。それでいい。」前半に今日起きたことを一つ、後半は固定。「今日は会議で言えなかった。それでいい。」「今日は一日寝ていた。それでいい。」「今日はよく動いた。それでいい。」評価も反省も書きません。起きたことを一つ書いて、「それでいい」で閉じる。
唱える言葉と違って、書いた一文は朝に残っています。朝の自分が読み返すと、夜の自分が「それでいい」と言ってくれていたことが分かる。これも、形を変えた「朝への手渡し」です。
書く場所は、紙でもスマホのメモでもかまいません。ポケットAnchorの「つづる」でも同じことができますが、道具は何でもいいのです。
書けない夜は、書かなくていい。「今日は書けなかった。それでいい。」と心の中で言って、目を閉じる。それも正直な記録です。まずは「今日は」で始まる一文を、頭の中でひとつ作ってみる。紙に書くのは、気が向いた夜からで十分です。
寝る前のアファメーションについてよくある質問
Q. 寝る前のアファメーションは、意味がないのでしょうか。
「唱えれば自己肯定感が上がる」という意味での効果は、この記事では約束しません。ただ、一日の閉じ方を自分で決めておくこと、反省会に「今夜の分はここまで」と区切りをつけることには、はっきりした意味があります。言葉の魔法ではなく、閉じ方の習慣として考えると、意味の有無で悩まなくなります。
Q. 逆効果になることはありますか。
あります。落ち込んでいる夜に強すぎる肯定文を唱えると、心が「嘘だ」と言い返して、かえって落ち込みが深まることがあります。これはやり方の失敗ではなく、正直な反応です。そういう夜は、言葉の強さを今夜の自分に合わせて言い換えます。型は「肯定文がしっくりこない夜の言い換え方」の章に置いた3つです。
Q. 声に出したほうがいいですか。心の中で読むだけでもいいですか。
どちらでもかまいません。隣に家族がいる夜もあれば、声を出す元気がない夜もあります。心の中で読むだけで十分です。声に出すとしても、口の中で小さくつぶやく程度でいい。大事なのは音量ではなく、今夜の自分に合う1本を選ぶことです。
Q. 朝と夜、どちらに唱えるのがいいですか。
どちらか一方を選ばなくていい、というのが私の答えです。夜は言葉を選ぶのに向いていて、朝は受け取るのに向いています。夜に1本選んでおいて、朝にそれを読む。この「夜に選び、朝に読む」という分け方にすると、朝の忙しい頭に言葉を選ばせずに済みます。
まとめ
寝る前のアファメーションがしっくりこない夜は、強い肯定文を唱えるより、今日の気持ちを受け止めてから、断定しすぎない1本を選べばいい。これがこの記事の答えです。
順番は、受け止める、それから1本だけ選ぶ。唱えて白けた言葉は、「しようとしている」「でもいい」「今夜はここまで」のどれかで言い換える。余裕があれば、明日の朝の自分に渡す一行も選んでおく。書ける夜は「今日は〜だった。それでいい。」と一文だけ残す。
どれも、やらなくていい夜があります。やらなかった夜の自分も、責めなくていい。「昨日はどこにもありません」という三好達治の一行を、そういう夜のために置いておきます。
きょうの半歩は、これだけです。例文20本のなかから、今夜の1本を選ぶ。選んだら、明かりを消していい。
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心に残った言葉は、流さないでください。ポケットAnchorなら、今日響いた一言を日常に残せます。

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6月18日(水)
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— ジョージ・エリオット











