自信がないのはなぜ?それは正直な証拠|3つの型と自信がない日の過ごし方

自信がないのは欠点ではなく、自分を正直に見ている証拠です。経験がない・比べてしまう・失敗を引きずるの3つの型と、自信がない日の過ごし方、そばに置きたい言葉5つを紹介します。
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「自信がない」と検索したのは、何かの前の夜か、何かのあとの夜だと思います。明日の会議や初めての仕事を前にして足がすくんでいるか、同期の活躍を見て自分だけ止まっている気がしているか。どちらであっても、先に一つだけお伝えしておきます。自信がないことは欠点ではなく、自分を正直に見ている証拠です。
自信は「できた」のあとに来るものです。まだ来ていないだけで、小さな「できた」を重ねた先にちゃんと来ます。この記事では自信がない状態を「なぜそう感じるのか」「どんな型があるのか」に分けて見たあと、自信がない日をどう過ごすかを3つの実践で書きます。終わりに、自信がない日に置いておきたい言葉を5つ選びました。

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自信がないのはなぜ?正直な自己評価ができている証拠

自転車を思い出してみてください。まだ乗れないころ、「自分は自転車に乗れる」という自信を持っていた人はいません。補助輪を外し、何度か転び、ある日ふっと数メートル進んだ。自信はそのあとに来ました。先に自信があって乗れたのではなく、乗れたから自信がついたのです。
仕事も人間関係も同じ順番です。経験していないことに自信がないのは、まだ乗れていない自転車に自信がないのと同じで、ごく正直な自己評価です。経験がないうちは、自信がないほうが自然なのです。
ここでいう自信とは、「自分はこれができる」と思える感覚のことです。つまり「自信がない」は「自分には何ができて何ができないか、まだ分かっていない」の言い換えです。これは欠点ではなく現在地の報告です。現在地が分かっているから、次の一歩を小さく選べるのです。
ただ、現在地の報告だと分かっていても、胸の重さは消えません。そこで次に、その重さにいくつかの型があることを見ていきます。型が分かると、処方が変わります。

自信がないと感じる3つの型

自信がない日を、私は大きく3つの型に分けて考えています。一つの日に複数が重なることもあります。自分がいまどの型に近いか、見当をつけるだけでも少し距離が取れます。□に一つでも当てはまれば、その型に近い日です。

経験がない型

□ 初めての仕事や役割を前にして、手順より先に「できる気がしない」が来る
□ 経験者が自分と同じ年齢だったころのことを想像せず、いまの姿とだけ比べている
この型は、いちばん「正直な自己評価」に近い型です。まだ乗っていない自転車に自信がないだけなので、足りないのは自信ではなく「一度やってみた」という材料です。材料は小さくていい。全体をできる必要はなく、最初の一手順が分かればいいのです。
今日できる最小アクション:明日やることの「最初の5分でやること」だけを一行で書き出す。資料を開く、メールの宛先を入れる、その程度で十分です。

比べてしまう型

□ SNSで同期や同世代の報告を見たあと、自分の一日がしぼんで見える
□ 自分の「できたこと」より、他人の「できたこと」のほうを詳しく覚えている
この型は、能力ではなく「比べる相手」の問題です。SNSに流れてくるのは他人の一番いい一日で、自分が見ているのは自分のふつうの一日です。一番いい一日とふつうの一日を比べれば、誰でも負けます。比べる軸を他人から「昨日の自分」に戻すだけで、同じ一日の見え方が変わります。
今日できる最小アクション:しぼんだ気持ちになった投稿を見た直後に、今日の自分が「昨日より少しだけ進んだこと」を一つだけ思い出す。小さすぎるくらいでちょうどいいのです。

失敗を引きずる型

□ 似た場面になると、前にうまくいかなかった記憶が先に立ち上がる
□ 経験を積んだはずなのに、昔よりかえって怖くなっている
この型は、経験がない型の裏返しです。材料はあるのに、その中の失敗だけを何度も取り出している。経験を積むほど「どこで転ぶか」が見えるようになり、だから怖くなる。これは後退ではなく、見えるものが増えた結果です。見えている分だけ、避け方も選べます。
今日できる最小アクション:引きずっている失敗を一行で書き、その隣に「そのあと自分がどうやって立ち直ったか」を一行で添える。失敗の記憶には、たいてい回復の記憶がくっついています。

自信がない日の3つの過ごし方

型が分かったら、次は過ごし方です。自信がない日に「自信をつけよう」とがんばると、空回りしがちです。自信は結果なので、直接は作れないと私は考えています。代わりに、自信が来る前に置ける3つのことがあります。

①小さく始める

自信がない日は、やることの単位を小さくする日です。「企画書を仕上げる」ではなく「見出しを3つ書く」。「ジムに行く」ではなく「ウェアに着替える」。単位を小さくすると、できなかったときの傷も小さく、できたときの「できた」はちゃんと残ります。
ここで大切なのは、小さくすることを「手を抜いている」と思わないことです。大きな単位に挑んで動けない一日より、小さな単位を一つ終えた一日のほうが、翌日の自分に残るものが多いのです。
今日できる最小アクション:今日やろうとしていたことを一つ選び、その「最初の一手」だけを10分以内に終える。終えたら、そこで止めてもかまいません。

②できたことを一つ書く

自信がない日は、記憶の選び方が偏っています。できなかったことは鮮明で、できたことはすぐ消える。だから記憶に任せず、書き留めます。一日のどこかで「今日できたこと」を一つだけ。紙でもスマホのメモでも、どちらでも同じです。手元にあるほうを使ってください。
「できたこと」の基準は低くていい。「朝起きて出勤した」「返しづらいメールを返した」「この記事を読んだ」でも一つです。大事なのは数より、書き留めた事実が自分の目に見える場所に残ることです。一週間ぶんが溜まると、自分では気づかない「進んでいた跡」が見えてきます。
今日できる最小アクション:寝る前に「今日できたこと」を一つ、一行で書く。文章にしなくていい。単語でも十分です。

③言葉を一つ置く

三つ目は、言葉を一つ、目に入る場所に置くことです。自信がない日の頭の中は、自分を責める言葉で混み合っています。そこに別の声を一つだけ入れておく。励ましの言葉でなくてもいい。読んだときに少し肩の力が抜ける言葉であればいいのです。
置き方は何でも成り立ちます。紙に書いて手帳や机に置く。iPhoneのメモに書いてロック画面の写真にする。それだけでも、言葉は「読むもの」から「持つもの」に変わります。言葉が届く仕組みを使うなら、この記事を運営するAnchorが作っているポケットAnchorというアプリもあります。iPhoneのウィジェットや通知に言葉が届くアプリで、「自信を育てる言葉」というカテゴリー(プレミアム)があります。②で書いた一行を「つづる」で書き留めれば、その自分の言葉もウィジェットや通知に届く言葉として設定できます(無料で始められます)。
どの方法でも、大切なのは道具ではなく「一日に何度か、別の声が目に入る」という状態そのものです。自分に合う置き方を選んでください。
今日できる最小アクション:次の章の5つの言葉から一つを選び、紙かスマホに写して、明日の朝に目に入る場所に置く。
なお、つらさが長く続くときは、身近な人や専門家に話してみてください。一人で持ち続けなくていいものもあります。

自信がない日に置いておきたい名言5選

ここからは、自信がない日のための言葉を5つ選びました。もっと多くの言葉を場面別に読みたい日は、初めての前・比べた日・失敗を引きずる日に分けて15の言葉を集めた一覧があります。仕事の場面に絞って読みたいときは、仕事に自信がないときに心に響く言葉の一覧も用意しています。

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名言1【エピクテトス】大きな仕事が怖い朝に

小さなことから練習しなさい。そして次第に大きなことへ進みなさい。

(エピクテトス)

出典:語録 第1巻第18章第18節
エピクテトスはローマ帝国の時代に奴隷として生まれ、のちに解放されて哲学を教えた人です。自分では本を書かず、この『語録』も弟子が講義を書き留めたものです。この言葉が出てくる章は、人の過ちに腹を立てないことを説いた章で、彼はまず頭痛のような小さな不快に動じない練習から始め、次第に大きな試練へ進みなさいと言っています。つまりこれは「小さく始める」の原型です。大きな仕事を前にした朝、全体を見れば怖いのは当然です。全体をできる必要はなく、今日は最初の一手順だけでいい。彼の言う「練習」は才能の話ではなく、順番の話なのです。順番さえ守れば、大きなことはいつか小さなことの延長になります。自信がないまま、小さな一つ目を終える。それが彼の言う練習の始まりです。

名言2【上田綺世】初めての環境で肩身が狭いときに

自分に何ができて、何ができないかを知るには挑戦しかない

(上田綺世)

出典:Number Web インタビュー「当時から三笘と旗手はずば抜けていました」
上田綺世は鹿島アントラーズからベルギーを経てオランダのフェイエノールトへ移り、日本代表の前線を担うストライカーです。この言葉は鹿島時代のインタビューで、法政大学に入ったころを振り返って語られたものです。同期にはJクラブのユース出身の選手が多く、高校の部活から来た自分は肩身が狭かった。同年代とのスピードの違いにも直面した。そこで彼は「学びと挑戦」を自分の抱負に掲げ、この言葉のとおり試しながら、この環境で要らないものと要るものを選り分けていったと語っています。初めての環境で自信がない日、人は「できない自分」を先に決めてしまいがちです。けれど彼の言葉は、できるかできないかはやる前には分からない、と順番を戻します。自信がないのは、まだ知らないだけなのです。知るための挑戦は、小さくていい。今日のひとつの試みが、自分の地図を一か所だけ塗ります。

名言3【為末大】同期の昇進を見てしぼんだ夜に

壁を1回でも乗り越えた経験があると、『今は壁に見えるけど、あのときみたいに越えられるかもしれない』って感覚になる

(為末大)

出典:wellbeing100 インタビュー
為末大は400メートルハードルで世界選手権の銅メダルを2度獲得し、オリンピックに3大会出場した元陸上選手です。このインタビューで彼は、子どものころ広島の家の近くにあったどぶ川の話をしています。跳べそうにない幅で、実際に落ちる人もいた川を、ある日跳んでみると越えられた。その経験が、のちの大きな壁の前でも「あのときみたいに」と思える土台になったと語っています。そして人は、本当の限界より手前を限界だと思い込みがちだとも言っています。同期の昇進をSNSで見てしぼんだ夜、比べる相手は他人になっています。彼の言葉は、比べる相手を「過去に壁を越えた自分」に戻してくれます。どぶ川でいいのです。小さくても一度越えた記憶が、いまの壁の高さを測り直す物差しになります。

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答えの出ない日は、一度きりではありません。だからこそ、迷ったときに開ける場所を持っておけたらと思って、iPhoneアプリ「ポケットAnchor」を作っています。記事とはまた別の、アプリ独自のコレクションから毎日ひとつ、ウィジェットに言葉が映ります。3,000を超える言葉(偉人の名言の収録数 国内No.1※自社調べ)が、迷った日のあなたを待っています。基本機能は無料です。

名言4【河合優実】経験を積んだのにかえって怖い日に

1年目2年目のほうがより度胸があったかも。この3年間で経験を積んだことで逆に怖くなってきた

(河合優実)

出典:1-ONE Documentary インタビュー
河合優実は2019年にデビューし、のちに映画『あんのこと』で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受けた俳優です。この言葉は、デビュー4年目で21歳だったころのインタビューで語られました。前年の出演作で新人賞を重ね、その年には映画7本とドラマの出演が控えていた時期です。順調に見える真ん中で、彼女は「経験を積んだことで逆に怖くなった」と口にし、その怖さを捨てながらやっていきたいと続けています。失敗を引きずる型の人には、身に覚えのある感覚だと思います。経験を積むほど、どこで転ぶかが見える。だから昔より怖い。怖さが増えたのは、見えるものが増えたからです。活躍している人も同じ怖さを抱えて舞台に出ている。その事実だけで、少し肩の力が抜けます。怖さは消さなくていい。持ったまま、今日の一歩を出せばいいのです。

名言5【ジグ・ジグラー】「できない」ばかり言われてきた人に

あまりにも多くの人が、できないことしか言われてこなかったために、自分に何ができるかを全く知らない。

(ジグ・ジグラー)

出典:ziglar.com公式サイト
ジグ・ジグラーはアメリカの講演家で、12人兄弟の10番目としてアラバマ州に生まれました。長く営業の仕事をしたあと講演を本業にし、最初の著書は30の出版社に断られてから世に出たと伝えられています。この言葉を読むと、自信がないことの根に、自分の評価ではなく「他人の言葉」が座っていることに気づかされます。子どものころの一言、上司の何気ない評価、SNSで見た誰かの正論。聞かされてきたのが「できないこと」ばかりなら、自分に何ができるかを知らないのは当然です。知らないことは、欠点ではありません。だから②の「できたことを一つ書く」が、ここにつながります。自分の「できること」を知る材料を、自分の手で一行ずつ補っていく。他人の声で埋まった場所に、自分の記録を一つ置く。それがこの言葉への、いちばん静かな返事だと私は思います。

自信がないことについてよくある質問

自信がない人の特徴は?

一般には、自分の評価より他人の評価を先に気にする、できたことよりできなかったことをよく覚えている、新しいことの前に「できない理由」が先に浮かぶ、などが挙げられます。ただ、これは性格ではなく「いまの状態」の特徴です。同じ人でも、小さな「できた」が重なった時期にはこの特徴は薄くなります。特徴に当てはまるからといって、自分を一つの型に決めつける必要はありません。

自信をつけるには?

自信は直接つけるものではなく、「できた」の積み重ねのあとに来るものです。だから近道は、やることの単位を小さくして「できた」の回数を増やすことと、その「できた」を書き留めて目に見える場所に残すことです。この記事の3つの過ごし方は、そのための手順です。大きく変えようとせず、今日のひとつから始めてください。

根拠のない自信は悪いもの?

悪いものではありません。やってみる前の自信は、誰のものでも根拠がありません。自転車に乗る前の「乗れそう」も根拠のない自信です。それがあるから一度目を踏み出せる。大事なのは、やってみたあとに事実を見ることです。「やってみる前は根拠がなくていい。やったあとに事実を見る」。この順番さえあれば、根拠のない自信は最初の一歩の燃料になります。

自信がある人とない人の違いは?

能力の差より、「できた」の記憶をどれだけ手元に残しているかの差だと私は考えています。自信がある人も、初めてのことの前には不安を感じています。違いは、過去に一度越えた経験を思い出せるかどうかです。だから自信がない人が劣っているわけではありません。「できた」を見える場所に残していけば、その差は少しずつ縮まります。

まとめ

自信がないのはなぜか。それは自信が「できた」のあとに来るもので、まだその「できた」が来ていないか、来ていたのに見えなくなっているからです。どちらも欠点ではなく、正直な現在地の報告です。
自信がない日は、経験がない型・比べてしまう型・失敗を引きずる型のどれに近いかを見てから、やることを小さくし、記憶に任せず記録し、別の声を一つ目に入る場所に置く。自信そのものを作ろうとしないことが、いちばんの近道です。
今日は、5つの言葉から一つを選ぶだけでかまいません。明日の朝、その言葉を読んだ自分が、昨日より少しだけ軽く最初の一手を出せる。そのくり返しの先に、自信はあとからついてきます。

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