お守りにしたい言葉15選|心が揺れた日に戻れる短い名言と持ち歩き方

お守りの言葉は、短く・自分を責めず・読むたびに戻れる一本があれば足ります。選び方の3つの基準と出典つきの名言15本、手帳・財布・ロック画面での持ち歩き方までまとめました。
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電車の中で、ふいに気持ちが落ちる。昨日の会議の一言が、まだ胸に残っている。そんな日に、取り出して読み直せる「お守りの言葉」を一つ持っていたい。この記事は、その一本を探している人に向けて書きました。心のお守りになる言葉は、短くて、自分を責めなくて、読むたびに戻れる一本があれば足ります。15本の名言を出典つきで並べましたが、全部読む必要はありません。今日の自分に近い一本だけで十分です。

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言葉がお守りになる、とはどういうことか

朝から気持ちが落ちている日があります。理由がはっきりしていることもあれば、何がきっかけかもわからないまま、ただ心が揺れている日もある。そういう日に「がんばれ」と言われても、入ってきません。まず伝えたいのは、揺れること自体はまちがいではないということです。揺れるのは、ちゃんと気にかけているからです。
身近なたとえで言えば、神社のお守りです。お守りを財布に入れている人は、それで何かが必ずうまくいくと信じているわけではありません。それでも持っていると、少し落ち着く。試験の朝に、鞄の底にあるのを指で確かめる。あの安心は、効き目より先にあります。「持っている」ということそのものが、心の支えになっているのです。
言葉も同じだと私は思います。名言を読んで、人生が変わるわけではありません。でも、しんどい日に取り出して読み直せる一文を持っていると、揺れたあとに戻る場所ができます。言葉は、いちばん小さなお守りです。重さがなく、どこにでも入り、なくしても書き直せる。そして読むたびに、自分のところへ連れ戻してくれる。私はそういう言葉を「戻れる言葉」と呼んでいます。
正直に言えば、手帳の最初のページに書いた一文に戻っても、何も動かない日もありました。読んでも、揺れは揺れのまま。それでも、戻る場所が一つあるという感覚は残りました。効いた日より、効かなかった日のほうが、お守りの意味を教えてくれたと思っています。だから、この記事で選び方を語るときの基準は「効くかどうか」ではありません。「揺れた日に、戻れるかどうか」です。

お守りにしたい言葉の選び方|短い・責めない・戻れる

世の中には名言があふれています。全部を持とうとすると、どれも持てなくなります。私がお守りにする言葉を選ぶときに見ているのは、次の三つです。

短い言葉を選ぶ

お守りは、取り出すのに時間がかかっては意味がありません。心が揺れているときの頭は、長い文章を受け取れないからです。一息で読み切れる長さ。目をつぶっても頭の中でなぞれる長さ。私はそこを目安にしています。長い名言に心を動かされたなら、その中の一文だけを切り出して持つのもいい方法です。この記事の15本も、ほとんどが一息で読める長さにそろえました。

自分を責めない言葉を選ぶ

「甘えるな」「もっとやれる」という言葉は、調子のいい日には効きます。でも心が揺れている日に読むと、揺れに燃料を足すことになります。私がお守りに選ぶのは「迷っていい」「転んでも得がある」「起き上がれる」と、今の自分をそのまま置いておける言葉です。背中を押す言葉と、受け止める言葉は別物です。お守りには、受け止める側を選ぶようにしています。

読むたびに戻れる言葉を選ぶ

一度読んで「いいな」と思う言葉と、何度読んでも戻ってこられる言葉は違います。私がやっている見分け方は、三日あけてもう一度読んでみることです。初めて読んだときの勢いが消えたあとも、静かに残っている言葉だけがお守りになります。有名かどうかは関係ありません。誰の言葉かより、自分がそこに戻れるかどうかです。

心のお守りにしたい名言15選|揺れた日に戻れる言葉

ここからが名言です。揺れ方の系統で四つに分けました。今の自分に近い小見出しを一つ選び、そこにある言葉だけ読んでください。

迷う日・踏み出せない日に戻る言葉

最初の五本は、何を選んでも迷ってしまう日と、最初の一歩が出ない日の言葉です。迷いを消す言葉ではなく、迷ったままで進んでいいと言ってくれる言葉を集めました。

名言1【ゲーテ】正しい道を選べているのか、わからなくなった日

人間は努力する限り迷うものだ。

(ゲーテ)

出典:『ファウスト』第一部「天上の序曲」(主の台詞)
『ファウスト』の冒頭、天上で主と悪魔メフィストフェレスが人間について語り合う場面の言葉です。ファウストをたぶらかしてみせると言う悪魔に向けて、主はこう答えます。迷うことは堕落のしるしではなく、努力している人間に必ずついてくるものだ、と。迷えているのは、考えている証拠です。考えていない人は迷いません。迷いが多い日は、だめな日ではなく、ちゃんと向き合っている日です。迷いの多い時期の、最初のお守りに向いた一文です。

名言2【江原啓之】自分には何もない気がして、不安になった日

気づきと努力は大きなお守りです

(江原啓之)

出典:TOKYO FM おと語り 第525回(2021年4月18日放送)今夜の格言
ラジオ番組の終わりに、その夜の格言として語られた短い言葉です。お守りというと、外から手に入れるもののように思えます。でもこの言葉は、お守りの材料がすでに自分の中にあると言っています。今日気づいたこと。今日やってみたこと。その二つは、誰にも取り上げられません。何もないと感じる日は、持っているものを数え忘れている日です。小さな気づきと小さな努力を一つ思い出せれば、お守りは手元にあります。

名言3【エピクテトス】大きな目標の前で、足がすくんでしまう日

小さなことから練習しなさい。そして次第に大きなことへ進みなさい。

(エピクテトス)

出典:『語録』第1巻第18章
エピクテトスはローマ帝国時代のストア派の哲学者です。奴隷の身分から出発し、のちに解放されてギリシアのニコポリスで学校を開きました。自分では書物を残さず、この言葉は弟子が講義を書き留めた『語録』に残っています。大きなことは、いきなりは動かせません。でも小さなことなら今日動かせます。目標が遠く見えて足がすくむ日は、目標を見るのをやめて、今日の一つ分だけを見る。順番を小さい方から始めていい、と許してくれる言葉です。

名言4【宮本武蔵】先が長すぎて、始める気が起きない日

千里の道も一足づつ運ぶなり

(宮本武蔵)

出典:『五輪書』水之巻 後書
『五輪書』は、宮本武蔵が晩年に自らの剣の道をまとめた書です。水之巻は太刀の構えや体の使い方を説いた巻で、その締めくくりにこの一文があります。技を一つずつ身につければ、千里の道も一足ずつ進んでいける、という流れです。長い道のりの話なのに、言っているのは「一足」のことだけです。遠さに気持ちが負けそうな日は、千里を見ません。次の一足だけを見ます。始められない日に、始める単位を小さくしてくれる言葉です。

名言5【野村克也】準備不足のまま、動くのが怖い日

聞く前に、まずやってみなさい

(野村克也)

出典:マネー現代(講談社)
野村克也は、京都の高校からテスト生として南海ホークスに入り、のちに戦後初の三冠王となった捕手です。監督としても考える野球を説き続けました。その人の言葉が「聞く前に、まずやってみなさい」です。考える人の代表のような野村が、順番は「やる」が先だと言っている。ここが面白いところです。やってみてから聞いた質問は、具体的で、答えが身につきます。完璧に準備してから動こうとする日に、動く順番を入れ替えてくれる言葉です。

失敗した日に戻る言葉

次の三本は、うまくいかなかった日の言葉です。失敗した直後の頭は、その失敗を人生の結論にしたがります。結論ではなく途中だと言い直してくれる人たちの言葉を集めました。

名言6【ジグ・ジグラー】取り返しがつかないことをした気がする日

失敗は回り道であり、行き止まりではない。

(ジグ・ジグラー)

出典:ziglar.com公式サイト
ジグ・ジグラーはアメリカの講演家です。セールスの現場から出発し、前向きに生きる考え方を長く語り続けました。この言葉のいいところは、失敗を美化していないことです。回り道は回り道で、時間もかかるし遠回りです。でも道は続いています。行き止まりだと思っているのは、曲がり角で立ち止まって前だけを見ているからです。「取り返しがつかない」と頭が言い出した日に、道があることだけは思い出せます。進むのは明日でかまいません。

名言7【武者小路実篤】転んだ自分が、情けなくてたまらない日

本当にころがつた者は起き上がる時は何か得をしてゐる。

(武者小路実篤)

出典:戯曲『愛慾』(1926年、雑誌『改造』発表)
武者小路実篤の戯曲『愛慾』にある一文です。実篤は人間の弱さを描きながら、人を信じる方向に筆を向け続けた作家でした。この言葉で私が好きなのは「本当に」の一語です。かすり傷ではなく、本当に転んだ者だけが、起き上がるときに何かを得ている。転び方が深いほど、得るものも深い。情けなさでいっぱいの日に、その情けなさを「得」の方へ向け直してくれます。今はまだ地面にいていい。起き上がるときに、何を得たかは見えてきます。

名言8【河合優実】本気でやったのに、うまくいかなかった日

真剣にやって失敗している人ってチャーミングだと思います

(河合優実)

出典:テラスマガジン 映画『愛なのに』インタビュー(2022年)
河合優実が映画『愛なのに』の公開にあわせたインタビューで語った言葉です。この映画は、まっすぐに想いを伝える人たちがうまくいかない姿を描いた作品でした。真剣にやったのに失敗した日は、適当にやって失敗した日より落ち込みます。でも外から見ると、順番は逆です。真剣にやって転んだ人の姿は、見ている側の心を動かします。自分では一番見たくない姿が、人から見ると一番チャーミングに映る。私は本気でやった日ほど、この言葉に戻ります。

自信が揺れる日に戻る言葉

三つめの系統は、自分を信じきれなくなった日の言葉です。周りと比べて小さく見える日。できる気がしない日。自信を「取り戻す」のではなく、「持っていていい」と言ってくれる三本です。

名言9【ベーブ・ルース】自信を持つことが、生意気に思えてしまう日

私は生意気だったとは思わない。ただ、自信はあった。

(ベーブ・ルース)

出典:Babe Ruth’s Own Book of Baseball(1928年)第1章
ベーブ・ルースが現役のうちに出した自著の、第1章にある言葉です。少年施設で育ち、若くして大リーグに入った時期を振り返るくだりで、周りから生意気に見られたことを認めつつ、自分の中にあったのは自信だったと書いています。自信と生意気は、同じに見られがちです。だから自信が出た瞬間に、自分で引っこめてしまう。この言葉は、その二つをはっきり分けてくれます。自信は人を見下すことではありません。自分を見下さないことです。

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響く言葉には、出会えたでしょうか。心は毎日移り変わるから、言葉との相性も日ごとに変わります。この記事を運営するAnchorのiPhoneアプリ「ポケットAnchor」は、アプリ独自のコレクションから毎日ひとつ、ウィジェットに言葉を映します。今日のあなたに響かなくても、明日はまた別の言葉が来てくれる。その気楽さも、このアプリの取り柄です。基本機能は無料です。

名言10【長友佑都】できる気が、どうしてもしない日

自分の意志がしっかりしているならば、必ず道は開かれる。

(長友佑都)

出典:『上昇思考 幸せを感じるために大切なこと』(KADOKAWA)
長友佑都は大学時代、腰のけがで試合に出られない時期が続き、応援席で太鼓を叩いていました。そこから海外のクラブで長く活躍した人の言葉です。「意志がしっかり」と聞くと、強い決意が要るように感じます。でも応援席の長友にあったのは、大きな決意ではなく「今日できる練習をやる」という小さな意志だったはずです。意志は大きくなくていい。今日の一つ分で足ります。できる気がしない日に、意志の大きさではなく向きだけを確かめる言葉です。

名言11【スティーヴン・スピルバーグ】明日のことを考えると、暗くなってしまう日

私にとって、希望がすべてだ

(スティーヴン・スピルバーグ)

出典:Eye for Film インタビュー(『BFG』公開時、2016年5月14日)
映画『BFG』の公開にあわせたインタビューの言葉です。『BFG』はロアルド・ダールの童話をもとに、孤児の少女と心やさしい巨人の友情を描いた作品でした。怖い作品も撮ってきた監督が、芯にあるのは希望だと言い切っています。希望は、根拠があるから持つものではなく、持つから明日を見られるものです。暗い予想ばかり浮かぶ日は、予想を変えようとしなくていい。「希望がすべて」と一度口の中で言ってみる。私はそれで、見る方向が少し変わることがあります。

苦しい時期が長い日に戻る言葉

最後の四本は、しんどさが一日では終わらないときの言葉です。長く続く苦しさの中で、それでも前を向いた人たちの言葉を集めました。すぐに楽になる言葉ではありません。苦しい時期を歩くとき、横にいてくれる言葉です。

名言12【アルベール・カミュ】楽になる日が、いつ来るのかわからない日

幸福になるには時間がかかる。非常に長い時間が。

(アルベール・カミュ)

出典:『幸福な死』(1938年執筆、1971年刊)
『幸福な死』は、カミュが二十代で書いた最初の小説です。生前には出版されず、亡くなってから十年あまりのちに世に出ました。幸福を探し続ける主人公の物語の中にある言葉で、幸福は時間をかけて育つものだという見方です。楽になる日が見えない時期は、早く抜けたいという焦りが一番つらい。でも「非常に長い時間がかかる」と先に言われていれば、まだ途中であることを責めなくてすみます。長い時期を歩く人の、歩幅を整えてくれる言葉です。

名言13【イチロー】もう投げ出したい、と思ってしまう日

どんなに苦しい時でも諦めようとする自分がいなかった

(イチロー)

出典:『イチローイズム 僕が考えたこと、感じたこと、信じること』(集英社)
日本とアメリカの両方で長く打ち続けたイチローが、自分の考え方をまとめた本の中の言葉です。読み方を間違えやすい一文だと私は思います。「諦めなかった」ではなく「諦めようとする自分がいなかった」。踏みとどまったのではなく、諦める選択肢が頭になかった、という言い方です。投げ出したい日に、無理に踏みとどまる必要はありません。ただ「投げ出すのは今日でなくてもいい」と判断を一日先に送るだけで、諦めようとする自分は少し遠のきます。

名言14【サミュエル・スマイルズ】同じ失敗を、何度もくり返している日

根気によって克服された失敗は、常に興味深く教訓に満ちている

(サミュエル・スマイルズ)

出典:『自助論』(Self-Help)第3章
『自助論』は、根気で道をひらいた人たちの歩みを集めた本です。失敗は、くり返している最中はただの失敗にしか見えません。けれど根気よく続けた先から振り返ると、その一つひとつが話せる経験に変わっていきます。同じところでつまずいている日は、まだ物語の途中なのだと思える一本を持っておく。私はそれで、今日のつまずきを少し遠くから見られることがあります。

\ 言葉の置き場所を、ひとつ増やす /
本で読む言葉、記事で読む言葉。それとはまた別に、暮らしの動線に言葉をひとつ置いておく方法があります。この記事を運営するAnchorのiPhoneアプリ「ポケットAnchor」は、アプリ独自のコレクションに3,000を超える名言を収録(偉人の名言の収録数 国内No.1※自社調べ)。ウィジェットを置けば、スマホを開くたび、今日の言葉が目に入ります。基本機能は無料です。

名言15【長嶋茂雄】がんばっても報われない気がして、折れそうな日

信じるところは「リハビリは報われるのだ」との一点だけ

(長嶋茂雄)

出典:『野球へのラブレター』(長嶋茂雄 著)
長嶋茂雄は二〇〇四年に脳梗塞で倒れ、右半身に麻痺が残りました。この本は、リハビリの日々の中で野球への思いをつづった一冊です。信じていることが、たくさんあるわけではありません。「一点だけ」。証拠を集めるのではなく、報われるという一点だけを信じて、今日の分をやる。長い努力が報われない気がして折れそうな日は、信じるものを増やそうとしなくていい。一点だけ残して、あとは手放す。この言葉は、お守りの持ち方そのものを教えてくれています。

お守りを持ち歩く半歩|手帳・財布・ロック画面

15本の中から、戻れそうな一本が見つかったら、半歩だけ足します。その言葉を、目に入る場所に置くことです。お守りは、引き出しの奥にしまっては効きません。神社のお守りが財布や鞄に入っているのと同じで、言葉のお守りも、揺れた瞬間に手が届く場所にあってほしい。紙でもスマホでもできます。私がやってきた三つの置き方を紹介します。

手帳の最初のページに書く

いちばん古くて、いちばん確かな方法です。手帳の見返しや最初のページに、言葉を一文だけ書きます。きれいに書く必要はありません。手帳を開くたびに目に入る位置であることだけが条件です。私自身、学生のころから手帳に書き続けてきました。揺れた日に戻りたくなるのは、手で書いたページです。手で書いた一文は、不思議と自分の言葉になっていきます。

財布にメモを入れる

名刺サイズの紙に言葉を書いて、財布のカード入れに差しておく方法です。会計のたびに、ちらりと目に入ります。これのいいところは、見ようと思っていないときに見えることです。お守りは、必要な瞬間を自分で予測できません。だから「ついでに目に入る」場所が向いています。紙が古くなったら、書き直す。その書き直しも、言葉と付き合う時間になります。

スマホのロック画面に置く

一日で一番多く目にする場所は、スマホのロック画面です。ここに言葉を置くと、お守りを一日に何十回も確かめることになります。iPhoneの標準機能だけでもできます。言葉を書いた画像を壁紙にする。ホーム画面にメモアプリのウィジェットを置いて、そこに一文を書いておく。手順はiPhoneのロック画面に名言を表示する方法にまとめているので、紙より画面のほうが続きそうな人はそちらを見てください。
もう一つの例として、この記事を運営するAnchorが作っているアプリポケットAnchorを挙げておきます。iPhone向けの名言ウィジェットアプリで、アプリ独自の名言コレクション(3,000以上)からハートを付けた言葉をウィジェットに置けます。「つづる」で書いた自分の言葉(200字まで)も、カテゴリー「自分の言葉」としてウィジェット・通知・名言の目覚まし(時刻と曜日を決めて朝に受け取る機能)に設定できます。無料で始められます(無料の範囲には件数の上限があります)。アプリの中で出会った言葉と、自分で書いた一文。どちらも、ロック画面のお守りにできます。
手帳でも、財布でも、ロック画面でも、やることは一つです。戻れる一本を、目に入る場所に置く。置いたら、あとは忘れていていい。揺れた日に、そこにあればいいのです。

お守りにする言葉についてよくある質問

お守りの言葉とは何ですか?

心が揺れた日に、取り出して読み直すために持っている短い言葉のことです。読んで何かが解決するものではなく、神社のお守りと同じで「持っている」こと自体が支えになります。この記事では、短い・自分を責めない・読むたびに戻れる、の三つを満たす言葉をお守りの言葉と呼んでいます。

誰かの言葉をお守りにしてもいいですか?

私は、最初は誰かの言葉のほうが持ちやすいと思っています。自分で言葉を作ろうとすると、揺れている日の頭では難しい。先に誰かが言葉にしてくれているものを借りて、何度も読むうちに自分の言葉になっていきます。ただ、出どころごと持つことだけは大切にしたい。誰が、どこで言った言葉かを知っていると、その言葉の重さが変わります。この記事の15本に出典を添えたのは、そのためです。

途中でお守りの言葉を変えてもいいですか?

変えてかまいません。言葉は、人生の時期によって効き方が変わります。二十代で戻れた言葉が、三十代では響かなくなることは自然です。合わなくなったと感じたら、その言葉は役目を終えたのであって、裏切ったわけではありません。古いお守りを納めて、新しいお守りを受けるのと同じです。変えるときに、前の言葉がいつ効いていたかを一行書き残しておくと、自分の変化が見えて面白いです。

複数の言葉を持っていてもいいですか?

持っていてかまいませんが、私は「主役を一本に決める」ようにしています。場面ごとに分けるのは有効ですが、十も二十も持つと、揺れた瞬間にどれを読むか迷って、取り出せなくなります。場面別に三本か四本。その中で、いちばん戻る回数が多い一本を、手帳の最初のページや財布に置く主役にします。あとは控えとして、スマホの中に置いておけば十分です。

まとめ|効き目より、持っている安心

お守りにする言葉は、短くて、自分を責めなくて、読むたびに戻れる一本があれば足ります。神社のお守りと同じで、言葉のお守りも、効き目より先に「持っている安心」が働きます。効かない日もあります。それでも、揺れた日に戻る場所が一つあるという感覚は、持っている人にしか残りません。
15本の中から、今の自分に近い一本を選んでください。選んだら、手帳の最初のページか、財布の中か、スマホのロック画面に置く。置いたら忘れていていい。揺れた日に取り出して、読み直して、また歩く。それが、言葉をお守りにするという、いちばん小さな半歩です。
つらさが長く続くときは、言葉だけで抱えず、身近な人や専門家に話すことも半歩の一つです。言葉のお守りは、人に頼ることを止めるものではなく、頼るまでの時間を支えてくれるものです。

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6月18日(水)
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