
スマホを開くたび自分の言葉に会える|壁紙の言葉を3分でつくる方法と見本8枚
スマホの壁紙(待ち受け)に入れる言葉は、自分でつくるのがいちばん効きます。短く・否定形で命令しない・今日の自分に言うの3つのコツと、iPhoneで3分の作り方、自分の言葉でつくった見本8枚を紹介します。
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スマホの壁紙(待ち受け)に、気持ちを支える言葉を入れたい。そう思って探すと、きれいな画像はたくさん見つかります。どれも素敵で、どれも少しだけ自分の言葉ではない。設定しては、しばらくして別の画像に替える。そんなくり返しに覚えがある人は多いと思います。先に答えを書きます。言葉入りの壁紙は、自分の言葉でつくるのがいちばん効きます。
誰かの画像をそのまま使うのとも、デザインツールで一から組むのとも違います。自分の言葉と、自分で選んだ背景。それだけなら3分でつくれます。
この記事では、自分の言葉が壁紙に向いている理由、言葉のつくり方の3つのコツ、3分でつくる手順、そして真瀬康晴が自分の言葉でつくった見本8枚を、順番に書いていきます。
なぜ自分の言葉が壁紙に向いているのか
有名な言葉を壁紙にするのが悪いわけではありません。偉人の名言には、自分では言えないことを代わりに言ってくれる力があります。役割が違うのです。名言は外から支えてくれる言葉で、自分の言葉は内側から戻ってくる言葉です。
身近なたとえで言えば、冷蔵庫に貼った付箋です。「牛乳」と書いた付箋は、書いた瞬間より、翌朝に冷蔵庫の前で目に入った瞬間に役に立ちます。言葉も同じです。手帳やメモに書き留めた一行は、書いた夜にはたしかに効いています。でも、ページを閉じるとそこで止まります。次に開くのはだいぶあとになる。覚えがあると思います。
スマホの壁紙は、一日に何十回も目に入る場所です。そこに自分の一行を置くと、書いた言葉が毎日自分に戻ってきます。開くつもりがなくても目に入る。これが壁紙の強さです。
もう一つあります。自分の言葉は、自分の今の状態をいちばん知っている人が書いた言葉です。「がんばれ」より「急がなくていい」が必要な時期なら、そう書けばいい。誰かの言葉を探して「これも少し違う」と迷う時間が、そのまま減ります。
書き留める。目に入る場所に置く。また自分に戻ってくる。この小さな循環が、「自分はだいじょうぶ」という感覚を少しずつ育てていくのだと私は思います。
壁紙に入れる言葉のつくり方 3つのコツ
「自分の言葉と言われても、何を書けばいいのか」。ここで手が止まる人がいちばん多いと思います。むずかしく考えなくてだいじょうぶです。壁紙に向く言葉には、3つのコツがあります。
コツ1:短く、20字以内にする
壁紙の文字は、読むものではなく目に入るものです。一息で読める長さでないと、見ようとしないかぎり入ってきません。目安は20字以内。この記事の見本8枚は、いちばん短いもので6字、長いものでも20字です。
長くなったら、いちばん言いたい後半だけ残します。「今日はいろいろあったけど、できたことだけ数えよう」は、「今日は、できたことだけ数える。」で足ります。削った前半は、言葉を見るたびに自分の中で補われます。
コツ2:否定形で自分に命令しない
「もう比べない」「焦らない」と書きたくなる気持ちは、よくわかります。でも「〜しない」で終わる言葉は、見るたびに「比べる」「焦る」のほうが目に残りやすくなります。自分への禁止の形で終わらせず、「〜でいい」「〜している」で終える形に置き換えます。「焦らない」なら「急がない朝も、進んでいる。」です。途中に打ち消しが入ってもかまいません。最後が「進んでいる」のように、している側で終わっていればいいのです。
ロック画面は、調子のいい日も悪い日も見る場所です。しんどい日に見ても責められた感じがしない形にしておくと、長く置けます。
コツ3:理想の未来より、今日の自分に言う
「必ず成功する」「理想の自分になる」という遠い言葉は、調子のいい日には効きます。でも疲れた朝に見ると、今の自分との距離のほうが目に入ります。壁紙の言葉は、今日の自分にかける一言にします。
「ここまで来た自分に、おつかれさま。」のように、すでにしていること、すでにあるものに目を向ける言葉です。足りないものを数えるより、ある分を数える。これが「自分はできる」という感覚を育てる言葉の向きだと私は思います。
言葉が出てこないときの半歩
3つのコツを読んでも、白い画面の前で何も出てこない日があります。それでいいのです。そういうときは、今日できたことを1つだけ書きます。「朝、起きた」でも「返事を1本返した」でも十分です。それを「できたことは、ちゃんとある。」のように一行にすると、もう壁紙の言葉になっています。
手帳やメモに書き留めてある一行を拾うのも、いい方法です。誰かに言われてうれしかった言葉、自分で自分に言い聞かせてきた言葉。すでに持っている言葉から探すと、新しくつくるより早く見つかります。
3分でできる待ち受け壁紙の作り方
ここからは手順です。この記事を運営するAnchorが作っているアプリ、ポケットAnchor(App Store)を例に書きます。iPhone向けの名言ウィジェットアプリで、自分の言葉を書き留めて、背景を選んで、画像として書き出せます。基本機能は無料です。
ほかの名言アプリや画像編集アプリでも、流れは同じです。言葉を書く、背景を選ぶ、画像を保存する、壁紙に設定する。この4つを押さえておけば、どのアプリでも迷いません。言葉が決まっていれば、ここから3分です。
手順1:「つづる」に言葉を書く
アプリを開き、「つづる」から自分の言葉を書きます。200字まで書けますが、壁紙にするなら20字以内の一行で十分です。書いた言葉は、カテゴリー「自分の言葉」に入ります。
「つづる」は無料で使えて、無料の範囲では書き留められる件数に上限があります。壁紙にする一行を決めて書くなら、その範囲で足ります。
手順2:カテゴリー「自分の言葉」で、書いた言葉を開く
カテゴリーの一覧から「自分の言葉」を選ぶと、いま書いた言葉が表示されます。ここで一度、画面の上で自分の一行を眺めてみます。手書きのメモで見るのとは、少し違って見えるはずです。
手順3:背景を「自分でデザインする」で整える
背景テーマは400種類以上あります(すべて使えるのはプレミアムです)。壁紙にするなら「自分でデザインする」が向いています。写真・カラー・フォントを自分で選べて、フォントは3種類と縦書きがあります。
ここで一つだけだいじなのが、文字が読める明るさです。明るい写真や無地の背景なら、濃い文字がくっきり見えます。模様の多い写真の上では、文字が埋もれます。写真を使うときは、空や壁のように模様の少ない部分に文字が乗るものを選びます。
色は、背景と文字で明るさがはっきり分かれているかを見ます。明るい背景に濃い文字、暗い背景に淡い文字。どちらかに寄せると、ロック画面の時計や通知と並んでも読めます。
手順4:シェアから画像を保存する
整ったら、シェアから画像を保存します。ここだけ、少し手間がかかります。保存される画像は角の丸いカード型で、画面いっぱいの写真ではありません。無料の範囲で書き出すと、画像にアプリのロゴも入ります。それでも、次の手順で動かせばきれいに収まります。
画面いっぱいの写真に文字を入れたいなら、このあと書くiPhoneの標準機能のほうが向いています。
手順5:iPhoneのロック画面に設定する
ロック画面を長押しして、「+」から新しい壁紙を追加し、「写真」から保存した画像を選びます。「設定」→「壁紙」→「新しい壁紙を追加」→「写真」からでも、同じところに着きます。写真アプリで画像を開き、共有から「壁紙に設定」を選ぶ道もあります。
配置の画面になったら、ピンチで大きさと位置を整えます。だいじなのは、時計と、下のボタン(ライトとカメラ)に文字が重ならないことです。カード型の画像なら、時計の下の空いているところに言葉が来るように動かすと、きれいに収まります。うまくいかなければ、何度でもやり直せます。
「追加」を押すと設定されます。ホーム画面にも同じ画像を使うか聞かれるので、好みで選びます。画面を消して、もう一度持ち上げる。自分の言葉が、そこにあります。
iPhoneの標準機能でもつくれる
アプリを入れなくても、写真アプリだけでつくれます。写真アプリで背景にしたい写真を開き、「編集」からマークアップ(ペンのアイコン)を選びます。「+」を押して「テキスト」を選び、言葉を入力します。フォント・色・大きさを整えて「完了」を押せば、言葉入りの写真ができます。あとは、その写真を手順5と同じやり方で壁紙に設定します。
iOSのバージョンによって、ボタンの場所や名前が少し違うことがあります。「編集」の中にペンのアイコンがあれば、そこがマークアップです。
標準機能とアプリ、向いている場面はこう分かれます。
| 比べるところ | iPhoneの標準機能 | 名言アプリ(ポケットAnchorなど) |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 自分の写真に、画面いっぱいで文字を入れたいとき | 背景テーマから選んで、同じ言葉をウィジェットや通知にも使いたいとき |
| 背景 | 自分の写真 | 背景テーマ(全種類はプレミアム)、または自分の写真・カラー |
| できあがる画像 | 写真そのまま(画面いっぱい) | 角の丸いカード型。壁紙にするとき大きさと位置を整える |
| 言葉の使い回し | 壁紙だけ | 書いた言葉を、ウィジェット・通知・名言の目覚ましにも設定できる |
| 用意するもの | iPhoneだけ | アプリ(基本機能は無料) |
どちらが上ということではありません。「この写真に、この一行」が決まっているなら、標準機能が早いです。「言葉はあるけれど背景は選びたい」「同じ言葉を壁紙以外でも目に入れたい」なら、アプリが向いています。
自分の言葉でつくった壁紙の見本8枚
ここからは、真瀬康晴が自分の言葉とアプリの背景テーマでつくった例です。配布するものではなく、言葉と背景の組み合わせのヒントとして見てもらえたらと思います。どんな日に置く言葉かを、場面ごとに分けました。
朝に置く言葉

自分の言葉で作った例:「急がない朝も、進んでいる。」(朝の空)
目が覚めた時点で、もう遅れている気がする朝に。進んでいるのは、自分の歩幅で動いているときです。朝の空の写真なら、文字が明るい部分にのるものを選ぶと読みやすくなります。

自分の言葉で作った例:「今日は、できたことだけ数える。」(無地・明朝)
一日の始まりに、採点の基準を先に決めておく言葉です。足りなかったことは数えない。明朝体の無地は、どんな気分の日に見ても静かに入ってきます。

自分の言葉で作った例:「まず、一行。」(白地・大きめの字)
手をつけるのが重い朝に。何かを始めるときは、最初の一行だけでいい。そう自分に言うための言葉です。6字なので、大きめの字が映えます。
比べる気持ちや、迷いが出た日に置く言葉

自分の言葉で作った例:「比べるなら、昨日の自分と。」(淡いグレー・縦書き)
SNSを閉じた直後に目に入る場所だからこそ、比べる相手をここで決めておきます。縦書きにすると、横書きの通知の中で一行だけ違う姿で立ちます。

自分の言葉で作った例:「迷っているのは、ちゃんと考えている証拠。」(海)
決めきれない自分が嫌になる日に。迷いは止まっている状態ではなく、考えている状態です。海の写真は、水平線より上の空の部分に文字を置くと読みやすくなります。
疲れた日や、夜に置く言葉

自分の言葉で作った例:「休むのも、続けるうちに入る。」(木・緑)
休むと途切れた気がして落ち込む日に。続けるとは毎日やることではなく、やめないことです。緑の背景は、疲れた日に見てもやわらかく目に入ります。

自分の言葉で作った例:「うまくいかない日も、わたしの日。」(夕方の空)
何もかもずれた日の帰り道に。うまくいかない日を、なかったことにしなくていい。夕方の空の色は、そういう一日を受け止めてくれる色だと私は思います。

自分の言葉で作った例:「ここまで来た自分に、おつかれさま。」(星空)
寝る前に、最後に見る画面に。今日の反省より先に、今日をここまで運んだ自分に一言。星空の背景は、暗い部屋で見てもまぶしすぎません。
見本で意識したのは3つです。言葉は20字以内。文字がのる部分は模様の少ない背景。文字が背景に埋もれないこと。同じ言葉と背景の組み合わせは、ポケットAnchorの「自分でデザインする」で、自分でもつくれます。
もちろん、言葉は自分のものに替えてだいじょうぶです。そのほうが、長く置ける一枚になります。見本の中に近い気持ちの日があったら、その気持ちを自分の一行にしてみるところから始めればいいと思います。
壁紙の言葉についてよくある質問
誰かの名言を壁紙にしてもいいですか?
いいと思います。自分の言葉が出てこない時期は、誰かの言葉に支えてもらう時期です。ただ一つ、出典ごと持つことをおすすめします。誰の言葉で、どこで言われた言葉か。それを知っていると、言葉の重みが変わります。ロック画面に置く名言の選び方は、iPhoneのロック画面に名言を表示する方法の記事に書きました。
言葉を変えたくなったら、どうすればいいですか?
変えていいのです。言葉を変えるのは飽きたからではなく、自分の状態が変わったからです。「急がない」が要らなくなった朝は、少し前に進めた朝です。月に一度くらい、今の自分に合っているかを見て、合わなければ「つづる」で新しい一行を書いて差し替えます。続けるための調整であって、失敗ではありません。
ウィジェットとの違いは何ですか?
壁紙は、自分で決めた1つの言葉を、毎回同じ姿で見るものです。ウィジェットは、届く言葉が入れ替わるものです。1つの言葉をしばらく持ち続けたいなら壁紙、毎日ちがう言葉に会いたいならウィジェットが向きます。どちらが上ということはありません。
ポケットAnchorでは、つづった自分の言葉をウィジェット・通知・名言の目覚ましにも設定できます。壁紙と同じ一行を朝の通知で受け取る、という使い方もできます。
文字が読みにくいときは?
原因はほぼ2つです。背景に模様が多いか、文字と背景の明るさが近いか。写真なら空や壁の部分に文字が来るように位置をずらす、無地の背景テーマに替える、文字を大きくする。この3つのどれかで、たいてい読めるようになります。それでも読みにくいなら、言葉を短くします。短い言葉は、それだけで読みやすいのです。
まとめ
自分の言葉を壁紙にすると、スマホを開くたびにその言葉に会えます。つくり方は、言葉を書く、背景を選ぶ、画像を保存する、壁紙に設定する、の4つで3分です。
言葉のコツは3つ。20字以内に短く、否定形を使わず、今日の自分に言う。出てこない日は、今日できたことを1つ書けば、それがもう言葉になっています。8枚の見本は、言葉と背景の組み合わせのヒントです。
きょうの半歩は、一行を書くところまでで十分です。書く場所は、手帳でもスマホのメモでもかまいません。背景を選ぶのも、壁紙に設定するのも、明日でかまいません。壁紙まで一続きでつくるなら、書いた一行をポケットAnchorの「つづる」に移しておけば、あとは明日の自分に渡せます。
明日の朝、最初に目に入るのが、通知ではなく自分の言葉になっている。それだけで、一日の始まりが少し変わります。
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6月18日(水)
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— ジョージ・エリオット











